THE WEDDING PRESENT
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SEARCH FOR PARADISE
Scopitones
TONE CD 023

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The Wedding Present - Search For Paradise: Singles 2004-5
(DISC 1のみ)
SEARCH FOR PARADISE : Singles 2004-05

FORMAT: COMPILATION ALBUM (CD+DVD)
RELEASE DATE (U.K.): released on 15th May, 2006
LABEL / CATALOGUE No:
Scopitones (U.K. ) / TONE CD 023
Talitres (France) / TAL026 [released on 2nd May, 2006]
Stickman Records (Germany) / Psychobabble 054 [released on 5th May, 2006]
Manifesto (U.S.&Canada) / MFO-43902 [released on 16th May, 2006]
Houston Party Records (Spain) [released on 16th May, 2006]


TRACK LISTING:
    CD [DISC ONE]
  1. Interstate 5 *Single Version
  2. Bad Thing
  3. Snapshots
  4. I'm From Further North Than You
  5. Rekindling
  6. The Girl With The Curious Smile
  7. Nickels And Dimes
  8. I'm From Further North Than You [Klee Remix]
  9. Ringway to Seatac
  10. Shivers
  11. American Tan
  12. Bonus Tracks
  13. Interstate 5 [Acoustic Version]
  14. I'm From Further North Than You [Acoustic Version]
  15. Ringway to Seatac [Acoustic Version]
    DVD [DISC TWO]
  1. Don't Touch That Dial [Promotional Video]
  2. I'm From Further North Than You [Promotional Video]
  3. Interstate 5 [Promotional Video]
  4. Ringway to Seatac [Promotional Video]
  5. Perfect Blue [Three Minute Film]
  6. "Behind The Scenes" footage
PERSONNEL:
David Gedge : Singing, Guitar and Percusion
Simon Cleave : Guitar
Terry de Castro : Bass and Backing Vocals
Kari Paavola : Drums and Percussion [Disc One Tracks1-11 & Disc Two]
Charles Layton: Drums [Disc One Tracks 12-14]

with the assistance of : Steve Fisk (Vibraphone, Glockenspiel, Mellotron, Organ and Piano), Jen Kozel (Violin), Stephen Cresswell (Viola), Lori Goldston (Cello), Don Crevie (Fench Horn), Jeff McGrath (Trumpet)

All the songs were written by David Gedge & Simon Cleave. Produced engeneered and mixed by Steve Fisk [Disc One Tracks 1-7 & 9-10 And Disc Two Tracks 1-4]. Disc One Track 8 Produced and engeneered by Steve Fisk & mixed by Klee. Disc One Track 11 Produced engeneered and mixed by Dare Mason. Disc One Tracks 12-14 Produced by The Wedding Present And engeneered and mixed by Colin Elliot. Additional production by David Gedge & Simon Cleave. Orchestral Arrangements by David Gedge.
【解説】
アルバム『Take Fountain』に関連するシングル3枚をまとめた新生TWP初の編集盤。全PVとボーナス・フッテージが収められたDVDが付いた2枚組で、CDには今回が初登場となる3曲の未発表アクースティック・ヴァージョンがボーナストラックで収録され、7インチ・ヴァイナル盤のみのリリースだった2曲が初CD化。DVDでは2曲のPVが初製品化。DVDはU.K.ならびに欧州版のはPAL方式/マルチリージョン、北米Manifesto Records版がNTSC方式/マルチリージョン(Scopitonesの通販で両ヴァージョン共購入可能)。アルバム・ジャケットは通称“シアトル・アルバム”であった『Take Fountain』同様、これも米シアトルに関連。"Ringway to Seatac"の「Sea-tac」、つまりは「シアトル・タコマ国際空港Seattle-Tacoma International Airport)」の風景が使われている。

DISC 1[CD]#1-3の3曲は新生TWP初のカタログとなった2004年11月のシングル"Interstate 5"から。#4-8の5曲は2005年1月、アルバムに2週間先行してリリースされたシングルで、実に8年ぶり18枚目の全英TOP40ヒットを記録した"I'm from Further North Than You"から。7インチ・ヴァイナル盤のフォーマットのみの発売だった#7、8が今回初CD化となる。Kleeリミックスの方はともかく、B面名曲の1つ#7のCD化は待ちに待ったものだけにとても嬉しい。#9-11の3曲は2005年10月、秋の欧州ツアーに合わせてシングル・カットされた"Ringway to Seatac"から。以上の曲目についてはそれぞれのシングルのページにて解説しているので参考にして頂きたい。改めてアルバムで通して聴いてみるとCINERAMA名義の3作目『Torino』後のツアーから『Take Fountain』発表に至るまでの2年間で作られたゲッジ/クリーヴ・コンビによる楽曲の多彩ぶり、バンドそのものの充実ぶりが実感できる。後期CINERAMAのシングルのカップリングでは珍しくなかったカヴァー曲を1曲もやっていないのも頷ける。TWP/CINERAMAというのは自分にとっては毎回シングルのB面を聞くのが楽しみなバンドで、タイトル曲と同等かそれ以上に印象的と思える名曲が多数入っていた。実際に"I'm Not Always So Stupid"、"Niagara"、"Freshworld"や最終的にアルバム収録曲にも昇格した"Starry Eyed"のようにA面曲を凌ぐ人気を得るような曲も少なくないが、今作で言うと"Bad Thing"、"Nickel & Dimes"、"Snapshots"、そして"The Girl With The Curious Smile"あたりは今後も末永く愛されそうな好曲だと思う。また『Take Fountain』の曲が個人的な心象風景を映し出した歌詞が多かったのに対し、これらのB面曲は3人称を用いて俯瞰で物語を描いていくような、つまりはCINRAMA作品の傾向に近い構成になっている楽曲が多い事にも気づかされ、楽想的には違和感は無いもののアルバムの流れには収められなかった理由も何となく見えてくる。
最後の3曲が今回初出のアクースティック・ヴァージョン。パーソネルを見るとドラムスが2005年秋の欧州ツアー終盤、11月23〜26までのスペイン3公演から参加したCharles Laytonでレコーディング場所がSheffieldのスタジオとなっている事から、その欧州ツアー終了後にPet Soundsトリビュートのためのレコーディングを行ったセッションで新たに録られたものである可能性は高い。ただほとんど一発録りの様なラフな出来でアレンジ的にもアクースティック編成ならではの妙味は感じられない。本当に単なるオマケとお考え頂いた方がいいだろう。しかしこの先サイモン・クリーヴが復帰しない場合、このラインナップで録られたスタジオ録音曲はこの3曲の別テイクとカヴァー2曲(先のPet Soundsトリビュート用の"Caroline No"と未だ発表の目処が立っていないWreckless Ericトリビュート用の"Whole Wide World")のみとなる事態も考えられ、後々Weddoes史的に貴重な音源となるのかもしれない。

DISC 2[DVD]の方は今回初製品化される"Ringway to Seatac"、新たに制作された"Don't Touch That Dial" (アルバム・ヴァージョン) のPVとボーナス・フッテージ以外は"I'm from Further North Than You"のDVDシングルに収録されていた。また"Interstate 5"と"I'm from Further North Than You"のPVはエンハンスト仕様でリリースされた『Take Fountain』のU.S.盤 [Manifesto MFO-43901] のCD-ROM部分でも見ることができた。いずれもCINERAMAのDVD『Get Up & Go』以来からの付き合いとなるTim Middlewickが監督。
"Ringway to Seatac"のPVではドラマー役を2005年夏から秋のツアーにかけてのツアー・ドラマーだったSimon Pearson(ベーシストのTerry de Castroと同じGoya Dress出身でCINERAMAの2ndアルバム『Disco Volante』録音時の正式メンバーでもあった)が担当しているが、音そのものはKari Paavolaが叩いていた『Take Fountain』でのテイクと同一。
アルバム・ヴァージョンを使用した"Don't Touch That Dial"のPVは今回のDVDのために新たに制作されたもの。2005年2〜4月に行われたU.K.〜欧州ツアーの最終日、4/6ロンドンForum公演でのライヴの映像素材がコラージュ的に使用されているが、デイヴィッドが歌うシーンは間違いなくそれ以前に撮られたものだと思う。というのも、新生TWP始動時に使用された宣伝/メディア向けのパブリシティ写真はここでの歌唱シーンから抜粋されており、つまりCINERAMAの4人が新生TWP始動を決定したとされる2004年4月よりも前、具体的にはCINERAMAがシングルとしてこの曲を発表した2003年10月頃かその前に、そのシングルのPVとして発表する事を前提に撮影されていた素材を流用したのではないかと推察される。いずれにしても、PVとしては急ごしらえな感じが否めない(これはCD版の方のボーナス・アクースティック・テイクにも言える)。あと本当に細かい事だが、エンディングのアルペイジオがアルバムで聴かれるものよりほんのちょっとだけ長い。
最後のボーナス・フッテージは文字通り“シーンの裏側”。"I'm from〜"、"Interstate 5"、"Ringway〜"それぞれのPVのメイキングシーンが収められている。頻繁に映るスキンヘッドの男が監督のTim Middlewick、その人である。
またDVDの操作性について苦言を呈すると、全てのPVが一気に見られる“PLAY ALL”の機能があった方が良かったのではないか。メニュー画面に行かないと1曲1曲見られないのはちょっと面倒だ。


最後にタイトル“Search for Paradise”について。これはシネラマ方式で制作された映画「これがシネラマだ(原題"This Is Cinerama"/1952年)」、「シネラマ・ホリデー(原題"Cinerama Holiday"/1955年)」、「世界の七不思議(原題"Seven Wonders of the World"/1956年)」に続く第4作目となった1957年作品「世界の楽園」の原題。つまり、このタイトルはCINERAMAでこれまでリリースしてきた編集盤のネーミングの法則に則ったもので、今回の新生TWPとCINERAMAとの連続性を示唆している。という事はCINERAMAに関しても2000年の『This is Cinerama』、2002年の『Cinerama Holiday』に続く第3弾となる編集盤がもしかしたら『Seven Wonders of the World』として出るのかもしれないし、その可能性は極めて高い。実際、未だアルバム化されていないシングルが"Health & Efficiency"、"Quick, Before It Melts"、"Careless"、"Don't Touch That Dial"、"It's Not You, It's Me"と5枚もあるからだ。
【歌詞・対訳】
Bサイド全曲歌詞・対訳(別ウインドウで開きます)
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