F.A.Q. (よくある質問) Q.TWP/CINERAMAそれぞれどのアルバムから聴いたらいいでしょうか?
A.1997年までの旧TWPに関してはRCAイヤーズの3作『BIZARRO』『SEAMONSTERS』『THE HIT PARADE』に加え、この3作品からのセレクションとなった2007年の編集盤『Ye Ye - The best of the RCA Years』、1990年の未発表ライヴの入った2枚組編集盤『SINGLES 1989-1991』も余裕があればオススメします。 CINERAMA以降は2002年の3作目『TORINO』、シングルの"Don't Touch That Dial"、TWP再生後の『TAKE FOUNTAIN』、そしてもちろん2012年発表の最新作『Valentina』もどうぞお聞きください。
Q.THE WEDDING PRESENTが“再結成した”というニュースを聞いたのですが、詳しい経緯を教えて頂けますか?
A.まず最初に申し上げたいのは、現在のTHE WEDDING PRESENTは決して“再結成”ではないという事です。そもそもTHE WEDDING PRESENTは活動休止宣言はおろか、一度として解散はしていないのですから。実際の経緯としては2004年4月に『TAKE FOUNTAIN』の為のレコーディングを開始するにあたって当時のCINERAMAのメンバー4人のままでTHE WEDDING PRESENTとしての新作を作る決定が為され(正式な公表は5ヶ月後)、CINERAMAからの“改名”もしくは“屋号の引き継ぎ”と呼ぶべき形で新しいTHE WEDDING PRESENTが始まった訳です。 よって、仮に元のメンバーが集まったものだったとしても“再結成”とは呼べないので、当サイト上では“再始動”もしくは“新生TWPの始動”というタームを用いております。ただ、ここにはもっと複雑な背景があり、唯一のオリジナル・メンバーでありメイン・ソングライターでありながら全ての権限を持つ“リーダー”ではなかったデイヴィッド・ゲッジ自身の個人的な環境や心境の複雑な変化を経て、今日に至ったものであります。 これは短いスペースでとても書ききれるものではありませんので、多少ご面倒でも当サイトのBIOGRAPHYはお読み頂きたいですし、さらに理解を深めるために未体験の方はCINERAMA後期作品に触れるのはもちろんですがINTERVIEWSにて訳出しております2000年から2004年までのインタビューや記事をお読み頂きたく存じます。ついぞ商業的に報われる事はありませんでしたが、CINERAMAがデイヴィッド・ゲッジにとって(当初考えられていた)息抜き的なものではない、精力的な音楽表現/実演の場として存在していたもので、現在のTHE WEDDING PRESENTに至るまでの必要不可欠なステージであった事がお分かり頂ける事と思います。 なお、1997年以前と2004年以後のTHE WEDDING PRESENTを明確に区別するためにデビューから1997年に対しては“旧TWP”、2004年以降に対しては“新生TWP”という呼称を用い、ディスコグラフィーも個別にまとめておりますが、これも上記した複雑な経緯を踏まえ、実情に即したものですので、予めご了承下さい。 Q.元メンバーたちは現在何をやってるんですか?
A.次の様な感じです。 ○Shaun Charman (dr.) - 1985-'87在籍
脱退直後に結成したThe Popgunsを経て
ギターリストとしてTurbocatというバンドに'97年頃に加入。
その後バンド活動は行っていないものの、DJとしてCINERAMAやTWPのライヴの
前座で出演するなど、デイヴィッドとの関わりは続いている。
なお2005年に入ってから急遽The Popgunsは再結成を果たしたが、
ショーンは参加していない。
○Peter Solowka (g.) - 1985-'91在籍
TWPと平行して活動していたThe Ukrainiansで現在も活動中だが、
普段は地元リーズの中学校で科学教師をやっている。
○Keith Gregory (b.) - 1985-'93在籍
当初ロック・バンドは止める、と発言していたが、
その後Cha Cha Cohenでも活動。
現在はオーストラリアに移住し、音楽活動からはリタイヤしている。
○Paul Dorrington (g.) - 1991-'95在籍
一時Cha Cha Cohenに在籍したが現在は離脱。
Beachbuggyでも活動しているDarren Belkと共に
Walkerというユニットでも活動。
その後もWEBデザイナーをやりながらバンド活動も続けている。
○Darren Belk (b./g.)- 1993-'95在籍
バンド脱退後Beachbuggyを結成。自らをJack Strakerと名乗って活動。
元Creationレーベル主宰のアラン・マッギーが設立した
レーベルPoptonesからもアルバムをリリースしている。
その後、上記した通り、Paul Dorringtonと共にWalkerでも活動している。
○Jayne Lockey (b.&Cho.) - 1995-'97在籍
WEBデザイナーとして生計を立てているという。
○Simon Smith (dr.) - 1985-'97在籍
元TWP組のCha Cha Cohenなどでドラマーとして活動する他、
同じChemikal Undergroundレーベルに所属するMogwai、Super Furly Animals、
Slintのツアー・マネージャーとして活躍している。
○Simon Cleave (g.) - 1996-'97 [旧TWP]/1999-2004[CINERAMA]/2004-05, 09[新TWP]在籍
御存知の通り、1998年からスタートしたDavidの
CINERAMAに2000年に正式加入。
Davidのソングライティング・パートナーとしても腕を奮い、
そのまま2004年に始動した新生TWPにも引き続き参加。
2006年初頭に脱退し、
その後一度は地元ドイツに戻り、音楽活動から離れたが、
2009年3月に行われた16年ぶり2回目のジャパン・ツアーに先駆け、TWPへの復帰を果たした。
しかし同年、再び病気療養のためバンドを離脱し、地元ドイツに戻った。
○Sally Murrell (vo. & key.)
- 1998-2002 [CINERAMA] 在籍/旧TWP時代からローディーやマーチャンダイジング部門担当
デイヴィッド・ゲッジとの破局後、CINERAMAを離れてから音楽的な活動は行っていない。 |
この他の歴代メンバー/関連メンバーの流れについてはFAMILY TREEをご参考頂ければ幸いです。 またSomething and Nothingにて展開された元メンバー/関係者へのインタビューを当サイトINTERVIEWS内で訳出しておりますのでご参考くださいQ.David Gedge、昔“ジェッジ”って読んでた気が…
A.本来の発音に近い表記は「デイヴィッド・ゲッジ」になりますので、当サイトでもこの読み方で統一しています。 Q.David Gedgeって元教師なんですか?
A.嘘です。そんな事実はありません。David本人も1989年の日本のプレスからのインタビューで既にその質問に応えています。ただし、初代ギターリストのPeter Solowkaは現在バンド活動の傍ら地元リーズで中学教師をやっていますので、その事と勘違いされた可能性が高いです。 Q.Steve Albini(スティーヴ・アルビニ)が関わっている作品を教えてください。
A.ウェディング・プレゼントに関しては、全曲録音を担当したのは1991年に発表した3作目『Seamonsters』になります。1989年発表の2作目『Bizarro』もSteve Albiniが全面的に関わっているような説明がされている事がありますが、完全な誤りです(実際にはChris Allison)。現行の再発盤にボーナストラックとして収録されている翌年のシングル"Brassneck"から両者の関係が始まっています。また、Steve Albiniとのレコーディングから生まれたアルバム未収録曲が1999年に発売された『Singles 1989-1991』に収録されています。そして2008年5月にリリースの『EL REY』は約17年ぶりとなる全面的なスティーヴ・アルビニ・エンジニアリング作品となります。また同作のレコーディング・セッションから派生した『George Best 30』も発表されています。 CINERAMAとしては2000年発表の『Disco Volante』、2002年発表の『Torino』それぞれベーシック・トラックの録音を担当していますが、ミックスダウンとオーヴァー・ダビングをイギリスのDare Masonが担当していて、全面的な関与ではありません(『Disco Volante』のレコーディング・プロセスについては当サイトINTERVIEWS内で詳しいレポートを訳出しておりますのでご参考ください。)。『Disco Volante』以前に発表されたシングル"Wow"が唯一、Steve Albiniが録音からミックスダウンまで担当したものになり、それは現在編集盤の『Cinerama Holiday』に収録されています。 Q.1993年の初来日公演のことを教えてください。
A.1993年3月、『THE HIT PARADE』シリーズ完結後に来日公演がありました。TIMELINEの1993年の項をご参考ください。一部セットリストもございます。以降、2009年まで彼らは日本の地を踏む事はありませんでした。 Q.公式サイトはありますか?
A.あります。2004年10月にオープンしたScopitones.co.ukになります。 Q.コード/タブ譜が載っているサイトはありますか?
A.TWPに関してはこちらに何曲か公開されています。CINERAMAに関してはこちらにほぼ全曲公開されていますので、ご参考下さい。いずれもアクセスするとポップアップが開きますので、念のためご注意を。また2005年2月にオープンしたファンサイトSomething and Nothingのアーカイヴにて、デイヴィッド・ゲッジ直筆のアクースティック・ノーツとタブ譜が公開されている他、2005年11月にオープンしたファンサイトBewitched*でも独自に採譜したタブ譜が公開されています。
Q.歌詞が掲載されているサイトはありますか?
A.2007年2月にオープンしたファンサイトGedge Song Databaseにて、TWP/CINERAMAの楽曲の歌詞をABC順に整理していますので、ぜひご利用下さい。
Q.デイヴィッド・ゲッジが使っているギターやエフェクター/機材を知りたいのですが?
A.細かいスペックやモデル名までは詳しくわかりませんが、デイヴィッド・ゲッジが2005年のツアー以降で使用していたのはメインがIbanez社のセミ・アクースティック・ギター2台といくつかのフェンダー・ストラト、レディオ・セッションなどではTakamine社のエレクトロ・アクースティック・ギター(これは主にレコーディング時に使用しているそうで、最近のギグでは登場する機会がないようです)。これらに加え、2006年秋のツアーからは新たにSUPRO社のCoronadoというトレモロ・アーム付きの限定モデル、ブラック・タイプのエレキギターを時々使用しています。エフェクターはYAMAHA社の現在は生産中止となっているDI-10MIIディストーション・ペダル、"Brassneck"で効果を発揮するというBoss社AC-1 Acoustic simulator、"Blonde"や"Niagara"といった曲をプレイする時にはDunlop社のWah-Wahペダルが活躍しています。 ギターアンプは現在はドイツの小規模なメーカーが制作したハンドメイド・モデル(メーカー名は不明)を使用しています。また1995年当時のステージでのセッティング図を表したデータがこちらで御覧になれますので参考にしてください。 Q.アメリカのTVシリーズ『ドーソンズ・クリーク』の中で使われたTWPの曲とその曲が入っているアルバムを知りたいのですが?
A.米WBネットワークスで1998年から放映されていたTVシリーズ『Dawson's Creek(邦題“ドーソンズ・クリーク 青春の輝き”)』の第6シリーズ第126話“Joey Potter and the Capeside Redemption”(最終回から2番目のエピソード)の中で大々的にフィーチャーされていたTWPの曲は1992年の月刊シングルシリーズ『THE HIT PARADE』の第5弾として発表された"Come Play With Me"のB面に収められた"Pleasant Valley Sunday"というザ・モンキーズのカヴァー曲です。これは現在『THE HIT PARADE』という2枚組CDで聴く事ができます。 Q.昔輸入盤屋で買ったピンク色のジャケットの『HIT PARADE 3』というCD、これってブートレグなんですか?
A.厳密な意味でのブートレグではないのですが、バンド側は公式な作品とは一切認めていません。フランスのRCAが1993年に発売したこの限定CD『HIT PARADE 3』は当時のフランスでの“THE HIT PARADE”人気に便乗してメンバーに無許可で作られた編集盤で、1曲を除いて“THE HIT PARADE”シリーズに全く関係の無いカバー曲を集めたものです。しかも1曲、実際にジャケットに書かれている曲名と異なる曲を間違えて、しかもイントロが欠けた状態で収録している不良盤と言って差し支えないものです。収録曲全て他のリマスターされた、より高品質なカタログで聞けますので、詳しくは当サイトDISCOGRAPHYページをご参考ください。 Q.このサイトにリンク貼ってもいいでしょうか?
A.当サイトはトップページ(http://www.twpcinerama.com/)に限りリンクフリーです。事前のご連絡は要りませんが、事後でも構わないので良かったらメールしてもらえると管理人は単純な輩なので喜びます(笑)。こちらまでどうぞ。ちなみにバナーは用意してませんので、あしからずご了承下さい。
Q.ところで、このサイトはファンサイトなのでしょうか?
A.一介のファンが制作しているサイト、という意味では間違いなくそうですが、デイヴィッド・ゲッジ・サイドの許可を得て、日本版の公式リソースとしての役割を担うべく、運営致しております。とにかく、過去日本盤CDのライナーノーツにおきましても人名の読み方はおろか、経歴捏造や適当極まりない聞き取り歌詞、ストーリーに沿っていない訳詞などなど、あまりに出鱈目な記載・記述が罷り通っている有り様ですので、当サイトが「少しはマシな」情報源とガイドラインとして、必要とされるどなたかのお役に立てればと思っております。 |