I Am Not Going To Fall In Love With You / A Song From Under The Floorboards
FORMAT: 7" vinyl single
RELEASE DATE: 18th February, 2022
LABEL: Clue Records
CATALOGUE No.: CLUE102
TRACKLISTING: Side A - I Am Not Going To Fall In Love With You (7" version)
Side B - A Song From Under The Floorboards
【解説】
月刊7インチ・ヴァイナル・シングル・シリーズ『24 Songs』の第二弾。"I Am Not Going To Fall In Love With You"は2021年5月20日に配信された3回目となるオンライン有償ライヴの終盤で初披露されたもの。実は『24 Songs』の発売予告の動画でもバックグラウンドに流れていたもので、今回のシリーズではいち早く録音されていた楽曲でもある。先の配信ライヴでも演奏前に「次のシングル候補」と発言していた通り、初期楽曲っぽいタイトル、エンディングにかけての激しいインタープレイも含め「クラシックなWedding Presentが脈々と流れている」とのDavidのコメント通りの超王道のTWPチューン。現ギターリストのSleeperのJon Stewartとの共作で、TWP初期作品の大ファンだったJon Stewart(ちなみにマンチェスター大学を1988年に卒業後、Sleeperを結成したのは1992年のこと)のアイディアが強く反映されているようで、「まるでBizarroとThe Hit Paradeのエッセンスを蒸留した瓶からこの曲を思いついたかのようだ!(笑)」とのDavidの評価にも頷けるものがある。 一方の"A Song From Under The Floorboards"はMagazine 1980年発表の3rdアルバム『The Correct Use of Soap』収録の名曲カヴァー。キーボードの音色が印象的な原曲の雰囲気から離れ、換骨奪胎してTWP色に染め上げている出色のカヴァーで、2019年9月の欧州ツアーでライヴでのレパートリーとして演奏されていたもの。当時のドラマーだったCharlie Laytonが提案したとのことだが、「僕は大学時代、マガジンに憧れていたから、異論は無かった。時代から時代へ、ポップスのバトンを受け継ぐということだね。」というDavidのコメントが象徴的で、TWPとMagazineそれぞれのレガシーがこの両サイドに凝縮されていると言ってもいい。"I Am Not Going To Fall In Love With You"は7インチ用の編集版となっているため、この曲の肝とも言えるエンディングの最高に盛り上がる場面(どうしたって"Flying Saucer"や"Take Me!"を思い出してしまう)がフェードアウトされていて、これは将来的なアルバム化の際の7分強のフルレングス版に期待したい。