- THE WEDDING PRESENT EP4枚組限定ボックス・セット『How The West Was Won』10月27日発売!!iTunes Store版も発売
[2008/9/23 - 9/27 - 9/29 - 10/7 - 10/21- 10/27 - 12/1更新]
ザ・ウェディング・プレゼントの最新作『El Rey』のレコーディング・セッションで録られた未発表曲、iTunes Store限定配信だったカヴァー曲を含むEP4枚組のボックス・セット『How The West Was Won』が10月27日にVibrant Recordsから発売される事になりました。 シングルを集めたコンピレーションとしては『Take Fountain』期のシングルを網羅した『Search For Paradise : Singles 2004-5』以来2年5ヶ月ぶりとなる本作は、デイヴィッド・ゲッジが「これまでとは違う形でリリースしたかった」という意向から、EP4枚組という変則的な形のボックス・セットとしてリリースされる事になりました。5インチ大のボックスに収められ、それぞれのEPにスリーブが付き、4ページのブックレットが封入されます。 ただし、気をつけなければいけないのは、一般発売分が500セット、ライヴ会場などバンド自身が直接販売する分が500セットと1,000セット限定生産、ライヴに行けないファンの場合は実質一般発売の500セット分を当てにしなければいけないという、いずれにしてもかなりの僅少数での販売になるということ(その中から日本の店頭に並ぶのは一体何セットなんでしょうか?)。イギリスだけならまだしも、まさか世界中にたった1,000人しかファンがいないと、発売元レーベルは本気で思ってるんですかね!!??
なお、アルバム・タイトルは今回もCINERAMA時代から続くシングルズ・コンピのネーミングの法則(※)に則ったもの。シネラマ方式で作られた映画作品に由来したもので、日本では「西部開拓史」のタイトルで知られる1962年公開米作品『How The West Was Won』から取られています。内容詳細、ジャケット写真は以下の通りです。現在オンライン上ではAMAZON.co.jpでも購入可能ですが、HMV.co.jp、AMAZON.co.uk、HMV.co.uk、Norman Recordsなどのイギリスのショップでは予約段階で完売しました。
【追記2008/10/21 - 12/1】 また今回もiTunes Storeなど、大手配信会社でのダウンロード販売も決定しています。こちらは16曲を2つに分割して販売されるという事で、Disc 4の#1〜3に収録された新録のクリスマス・ソング3曲のみ単独EP『Holly Jolly Hollywood EP』として12/1から、他の13曲がアルバムとして販売されます。分け方としては、まあ妥当なのかもしれません。コンセプト的にも、また後述する様に音源としてもこの3曲のみが『El Rey』以降に録音されたという意味でも。パッケージに執着しない向きにはこちらの方をご利用頂いた方がいいかもしれません。 『HOW THE WEST WAS WON』
Label: Vibrant
Catalogue No.: VIBEBX010
Tracklisting:
Disc 1 : The Thing I Like Best About Him Is His Girlfriend EP
1. The Thing I Like Best About Him Is His Girlfriend [Jet Age Remix]
2. The Thing I Like Best About Him Is His Girlfriend [Gr's Man-Made Island Edition]
3. The Thing I Like Best About Him Is His Girlfriend [Acoustic Version]
4. The Thing I Like Best About Him Is His Girlfriend [Santa Monica And La Brea Version]
Disc 2 : Don't Take Me Home Until I'm Drunk EP
1. Don't Take Me Home Until I'm Drunk
2. Don't Take Me Home Until I'm Drunk [Team Wah Wah Remix]
3. Don't Take Me Home Until I'm Drunk [Acoustic Version]
4. Pinch, Twist, Pull, Release
Disc 3 : Santa Ana Winds EP
1. Santa Ana Winds [Edit]
2. Hulk Loves Betty
3. Drink You, Eat You
4. Twenty Jackies
Disc 4 : Holly Jolly Hollywood EP
1. Holly Jolly Hollywood [Featuring Simone White]
2. Holly Jolly Hollywood [Acoustic Version]
3. White Christmas
4. Back For Good
☆内容概略:
Disc 1は『El Rey』からの先行シングルとしてiTunes Storeなどダウンロード販売限定でリリースされた「The Thing I Like Best About Him is His Girlfriend」EPをそのまま収録。4曲中3曲が公式には初CD化となります。これまでメディア向けに配布されたプロモCD-Rがebayなどで法外な高値で取引されていましたが、これでその騒ぎも終息するでしょう。
Disc 2は先日PVが公開されたばかりの「Don’t Take Me Home Until I’m Drunk」。同曲のリミックス2曲にSteve Albiniの元で行われた『El Rey』のレコーディング・セッションで録られた未発表曲"Pinch, Twist, Pull, Release"が初登場。
Disc 3『El Rey』の冒頭を飾った「Santa Ana Winds」EPは全曲初登場。『El Rey』のオープニング・トラックだったタイトル曲はイントロのS.E.が編集されたエディテッド・ヴァージョン。以下の3曲の未発表曲はこれもまた『El Rey』セッションから。
最後のDisc 4は1992年の『THE HIT PARADE』シリーズで発表された「No Christmas」以来となるオリジナルのクリスマス・ソングを収録したEP「Holly Jolly Hollywood」。書き下ろしの新曲であるタイトル曲はカリフォルニア出身の女性シンガー・ソングライター、Simone Whiteをフィーチャー。この曲は『El Rey』セッションの未発表曲ではなく、先日もお伝えしたTHE CUREへのトリビュート・アルバム『JUST LIKE HEAVEN - A TRIBUTE TO THE CURE』に収録されるカヴァー"High"のレコーディング・セッションで録られたものらしいです。3曲目の"White Christmas"はビング・クロスビー(奇しくも、本作のアルバム・タイトルの由来となった作品『How The West Was Won』の映画化権利を所有していた方でもあります)でおなじみのクリスマス・スタンダード。実は1984年に制作されたデモ・カセットでも取り上げていた楽曲としても知られています。4曲目はiTunes版の『El Rey』のみに収録されていたボーナストラックの初CD化となる"Back for Good"。一昨年の8月にBBC Radio 1のオール・カヴァー・セッションで披露した事があるTake Thatの"Back for Good"のカヴァーです。オリジナルは1995年の大ヒットで、このボーイズ・グループにとっての全米での最大のヒット曲でした。
※CINERAMA時代から続くシングルズ・コンピのネーミングの法則とは? CINERAMAに関しては2000年の『This is Cinerama』がバンド名の由来となったシネラマ方式で制作された映画の第一作目となった『これがシネラマだ(原題"This Is Cinerama"/1952年)』、2002年の『Cinerama Holiday』が同方式映画の第二作目『シネラマ・ホリデー(原題"Cinerama Holiday"/1955年)』、そしてTWP再生後の『Search For Paradise』が同方式映画の第四作目となる『世界の楽園(原題"Search for Paradise"/1957年)』の原題からそれぞれ取られている。『西部開拓史(原題"How The West Was Won")』はシネラマ方式の映画としては劇場公開作品の第一弾となったものでもあった。ちなみに未だリリースされる気配の無いCINERMA後期の未アルバム化のシングル5枚を集めたコンピレーションのタイトルは、この法則に則れば、順当に行けば同方式の第三作目『世界の七不思議(原題"Seven Wonders of the World"/1956年)』から取られるのでは無いかと予想しているのだが、果たして?
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