作品概要 2014年10月20日 27日に英Edsel/Demon Recordsからリリースされたザ・ウェディング・プレゼント、デビュー作から1996年までのスタジオ・アルバム6作品(長らく入手困難だった『Watusi』に加え、これまでEPとしての扱いも多かった1995年制作の『Mini』は今回プレスリリース上で mini-album と紹介され、改めてスタジオ・アルバムとしての扱いが明確になった)、コンピレーション2作、全8作品のエクスパンディッド・エディション。6作のスタジオ・アルバムと『Tommy』についてはオリジナルLPに準じた曲順(ただし、後述するように曲間について『Watusi』『Saturnalia』ではオリジナル通りではない処理がされているものがある)でのCD化、コンピレーション『The Hit Parade』に関しては過去の3種のコンピレーションとは異なり、今回初めてシングルのAB面を発表順に収録。各カタログにその時代毎のシングルのみの収録曲、オムニバス作品への提供曲、公式ライヴ・カセット音源、BBCセッションをはじめとする数々のレディオ・セッションがボーナス・トラックで収録。DVD(欧州向けの為、PAL方式/リージョンALL仕様)もやはり時代毎にシングルのMV、BBC TVのTop of the Pops出演時の映像、廃盤映像ソフト『*(S)Punk』からの映像など貴重な素材がまとめられ、今回新たに録り下ろされたデイヴィッド・ゲッジへのインタビューにアクースティック・セッションも収録。新録のアクースティック・セッションでは各時代の楽曲を1曲ずつ取り上げており、バンドル(セット販売)版(全8作、前半4作、後半4作の3種あり)に特典として付いてくる7インチ・ヴァイナル盤「HOVE SESSION EP」にも音声版が収録されている。さらに各ブックレットには、史上初めてとなるアルバム収録曲の公式な歌詞が掲載されている。これまでスリーブに印刷することを頑なに拒んできたDavidだけに、これには驚いた。 また一部を除き、近年のTWP/CINERAMA関連のカタログのマスタリングを手がけているAndy Pearce(過去にはThe FallやThe Wild Swans、The Small Faces、Todd Rundgren、Black Sabbathなど数多くの再発盤のリマスタリングを手がける)の手により、ロンドンのMasterpiece Masteringにて今回新たにリマスタリング。そのリマスタリングの成果が兎に角、素晴らしい。特に『Seamonsters』や後期の『Mini』『Saturnalia』にその感覚は顕著であるが、一聴すると記録された音圧レベルはそれほど大きく無いが、かつての音圧を稼ぐだけのリマスタリングではなく、ヴォリュームのピーク・レベルのコンプレッションをできるだけ抑えて、オリジナル・アナログ盤で聴けた様なバンド・サウンドの臨場感を再現した様な感覚が生々しい。ただ、このリマスタリングの傾向についてはアナログ・レコーディング時代の他のバンド、アーティストが近年リリースしているリマスタリング盤の傾向でもあるとは思うが。これはかつてのアナログ盤と同じように、アンプとスピーカーで再生して、環境の許す限りの大きなヴォリュームで聴いてみることでより伝わると思うので、お薦めしたい。
なお、今回のラインナップのうち『George Best』『Tommy』『Mini』『Saturnalia』4作品については同時に 12月1日に重量Vinyl盤フォーマットでも再発。『Mini』がオリジナルと同じ体裁の10インチ盤で、『Saturnalia』もオリジナル同様の10インチ盤2枚組となったが、『Saturnalia』はオリジナル盤が45回転盤だったのに対し、今回は33回転盤の仕様になっているのは残念だった。ちなみに『George Best』のみ、通常の黒ヴァイナルに加え、250枚限定で赤のカラー・ヴァイナル盤仕様のものも発売された。
曲目解説 曲名末尾*印が今回初CD化(またはDVD化)の曲目 曲名末尾**印が今回初リリースの曲目
#1:George Best
CD 1:- 01. Everyone Thinks He Looks Daft
02. What Did Your Last Servant Die Of?
03. Don’t Be So Hard
04. A Million Miles
05. All This And More
06. My Favourite Dress
07. Shatner
08. Something And Nothing
09. It’s What You Want That Matters
10. Give My Love To Kevin
11. Anyone Can Make A Mistake
12. You Can’t Moan Can You?
1987年10月、自身のReception Recordsからリリースされたデビュー・アルバム『George Best』の最新リマスタリング版。実は1987年のオリジナルCD当時からシングルB面曲の"Getting Nowhere Fast"と"All About Eve"が挟み込まれた状態だったので、オリジナルLPと同じ曲順では意外にも初めてのCD化となる。また1997年の10周年記念のリマスタリング盤は、まだ技術が今ほど成熟していない時代の産物で、オリジナルLP盤の音像とは程遠い貧弱なものであった為、今回のリマスタリングには大いに期待していたが、その期待を遥かに上回った。これはぜひ、スピーカーで再生して欲しい。決して録音が良い作品ではないが、元のアナログ盤の感触に近づけた上で、鮮明さが増した印象がある。1997年のCooking Vinylからの10周年記念リマスター盤は、後に触れるただ1つの理由を除いて、再生する機会がぐっと減りそうではある。
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
13. All About Eve 14. Getting Nowhere Fast
15. Nobody’s Twisting Your Arm
16. Nothing Comes Easy
17. Don’t Laugh
18. I’m Not Always So Stupid
19. Why Are You Being So Reasonable Now?
20. Not From Where I’m Standing
21. Give My Love To Kevin (Acoustic Version)
22. Getting Better
23. Pourquoi Es Tu Devenue Si Raisonnable?
1997年の発売10周年記念再発版『George Best Plus』でもボーナス・トラックに収録されていたが、これらも新たなリマスタリング音源を使用している。13-14は1987年9月発売の5thシングル「Anyone Can Make A Mistake」のカップリング。オリジナルのCD盤以来、アルバムの本編に挟み込まれる形で収録されていたが、これが本来収まるべきポジションである。ただ、大変惜しいのが13"All About Eve"のエンディング。2'05"のあたりで極々僅かだが音飛びの様な現象が発生してしまっている。以前『LIVE 1992』のDisc 1"Dare"の時と似た様な、デジタル・マスターを作成する際のコピーの段階で生じたものと思われる。で、実はこの現象は2010年の欧州Vinyl Loversから重量ヴァイナル盤リイシューの際に既に生じていた。気づくのが遅過ぎましたね、これは。今回はディスク交換の措置が為されるのかどうか、注視していきたい。いずれにしても、このエクスパンディッド・エディション後も1997年盤を再生する唯一の理由がこの曲にある。 15-18が1988年2月発売のEP「Nobody's Twisting Your Arm」全曲、19-23が1988年9月発売のEP「Why Are You Being So Reasonable Now?」全曲。
CD 2- ADDITIONAL EXTRA TRACKS
01. I’m Not Always So Stupid (Alternate Version)
02. Anyone Can Make A Mistake (Live Version)*
01は1988年録音の再録音テイクで、1989年にリリースされたオムニバス盤『Lie to Me』提供曲。TWP自身のカタログでは1999年3月に北米Manifestoからリリースされていたコンピレーション『Singles 1989-1991』に収録されている。02は1989年発売のオムニバス・カセット『Leadmill Beats Volume 1』に提供されていたライヴテイクで今回初CD化(収録場所・日時は不明)。
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 3 March 1987
03. Give My Love To Kevin
04. Something And Nothing
05. A Million Miles
06. Getting Nowhere Fast
BBC Radio 1"John Peel Show"への3回目の出演となった1987年3月のセッション。TWP自身のカタログでは2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録。
- IN CONCERT LONDON TOWN AND COUNTRY CLUB 11 October 1988
07. Everyone Thinks He Looks Daft**
08. I’m Not Always So Stupid**
09. Don’t Be So Hard**
10. Anyone Can Make A Mistake**
11. Be Honest**
12. What Did Your Last Servant Die Of?**
13. Nobody’s Twisting Your Arm**
14. My Favourite Dress**
ついに、ついに公式リリース!と今回狂喜乱舞したのが初リリースとなる1988年のライヴ音源。過去にBBC 6 Musicの番組で何度か放送されていたが、高速、いや、超速極まれりのこのライヴ音源は聴く度に震える。『Bizarro』収録レパートリー"Be Honest"はもちろんこの当時ならではのエレクトリック・アレンジ。元からオンエア用に収録されていたものなので、録音の鮮明さも素晴らしい。これは初期TWPに興味の有る方には、何は無くともお聴きいただきたい。でもCDの収録時間の都合か、14は無情にも完奏することなくフェードアウト。BBC 6 Musicのオンエアでも完奏していたので、ここはぜひとも当日の全曲("Why Are You Being So Reasonable Now?"、"Take Me!、Kennedy、You Should Always Keep in Touch With Your Friends、そしてカヴァーのDon't Dictateが演奏されていた)を含むステージ全長版の単独リリースを期待したい。
- SWEDISH RADIO SESSION 27 March 1988
15. You Should Always Keep In Touch With Your Friends**
16. Why Are You Being So Reasonable Now?**
17. Nobody’s Twisting Your Arm**
18. A Million Miles**
19. What Did Your Last Servant Die Of?**
20. Everyone Thinks He Looks Daft**
21. I’m Not Always So Stupid**
22. Anyone Can Make A Mistake*
23. It’s Not Unusual*
これまた嬉しすぎる初リリース音源! これまで2曲を除いて世に出ていなかった1988年3月のスウェーデンのラジオ局でのセッション全編がついにCD化。ドラムスは上記同様2代目のSimon Smith。後にスタジオ録音版でも発表されるTom Jonesのカヴァー23"It’s Not Unusual"が1989年リリースのオムニバス盤『Diamonds and Porcupines』に、22"Anyone Can Make A Mistake"がイタリアの珍しい7インチ・オムニバス「Vinile」EPに提供されてきたが、特に22はほとんど中古市場でも見かけないものなので、これで初めて耳にする方が多いはずだ。"It’s Not Unusual"は初期ライヴにおけるアンコールの定番だったが、まさにそのライヴ・アレンジでの演奏。後のスタジオ・テイクでの切れ味鋭い感じとは趣がだいぶ異なるが、ルーズにスタートしながら、エンディングにかけて暴走するような白熱ぶりに痺れる。
CD 3- LIVE TAPE NO. 3 ROTTERDAM 30 March 1988
01. Introduction
02. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
03. Never Said
04. What Did Your Last Servant Die Of?
05. Everyone Thinks He Looks Daft
06. Not From Where I’m Standing
07. This Boy Can Wait
08. A Million Miles
09. Why are You Being So Reasonable Now?
10. Don’t Be So Hard
11. Nothing Comes Easy
12. Anyone Can Make A Mistake
13. I’m Not Always So Stupid
14. Nobody’s Twisting Your Arm
オフィシャル・ライヴ・カセット第3巻がそのまま収録されているが、既に単独のカタログ『Live 1988』でも聴く事ができるので、あまり有り難みはない。
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
My Favourite Dress**
Nobody’s Twisting Your Arm*
Why Are You Being So Reasonable Now?*
- ADDITIONAL LIVE VIDEOS
I’m Not Always So Stupid*
Give My Love To Kevin*
Everyone Thinks He Looks Daft*
"My Favourite Dress"は当時制作されながらお蔵入りしたPVで、音そのものはシングル・テイクのもの。2013年にYouTubeで突然第三者によってマスター映像がアップロードされ、そのあんまりな出来(80年代の歌う天気予報風、と言えば分かるかな?)に当事者も含め、見たみんながお蔵入りしたのを納得させられたものだった。それ以外は1990年9月リリースの彼らにとって初のヴィデオ・ソフト『*(S)Punk』からの初DVD化映像。
- TV APPEARANCE
Nobody’s Twisting Your Arm (‘Calendar’ Performance - March 1988)**
今回発掘されたTV出演時のスタジオ・ライヴで、2代目ドラマーSimon Smith加入後のもの。
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘George Best’, 2014
+ Something And Nothing (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
新録のアクースティック・セッションはアルバム収録曲の"Something And Nothing"がセレクトされている。
#2:Tommy CD 1:- 01. Go Out And Get ‘Em, Boy!
02. (The Moment Before) Everything’s Spoiled Again
03. Once More
04. At The Edge Of The Sea
05. Living And Learning
06. This Boy Can Wait
07. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
08. Felicity
09. What Becomes Of The Broken Hearted?
10. Never Said
11. Every Mother’s Son
12. My Favourite Dress
オリジナル『Tommy』LPに準じた内容だが、ここでも新規リマスタリング効果が見事。1997年のCooking Vinyl盤のマスターの時に既に聴こえていた01終盤右チャンネルのテープ・ノイズまで目立つ様になってしまったのも、ある意味ではこのリマスタリング効果によるものとも言える。
- ADDITIONAL EXTRA TRACKS
13. Living And Learning (Alternate Version)*
14. You Should Always Keep In Touch With Your Friends (Alternate Version)*
15. Living And Learning (Alternate Version)*
16. You Should Always Keep In Touch With Your Friends (Alternate Version)*
17. Go Out And Get ‘Em, Boy! (Live Version)*
いずれも初CD化となる音源。15はデビュー・シングルを除いては最古のスタジオ・レコーディング音源となる1985年発売のオムニバス『Raging Sun』収録のアーリー・テイク。ところで、ブックレットにはこのオムニバス盤のジャケ写も載っているが、なぜか豚の写真が使用された再発盤の方のジャケ写になっている。オリジナル盤の写真は当サイトのディスコグラフィーをご参考あれ。16は1986年にカセットのみでリリースされていたオムニバス『Ideal Guest House』収録の別テイク。残念ながらカセット起こしのため、音質は悪い。17は英音楽誌Soundsの付録7インチ「Sounds - Waves 3」収録のライヴ・テイクで1987年2月25日、英レディングでのライヴ音源。同曲のベスト・ライヴ・テイクと呼びたい、圧倒的なヴォルテージが感じられる名演がついにCD化。しかし、ここでもマスターがカセットなのか、音質は良く無い。こうなると、どうしても7インチ盤で聴いていただきたくなる。 そして、ここでは別テイクと表記されているものの、13、14は『Tommy』にはBBCセッション音源で収められていた2曲、1986年7月リリースの3rdシングルの7インチ盤のA面曲"You Should Always Keep In Touch With Your Friends"と12インチ盤のみのカップリング"Living And Learning"のスタジオ・テイクが、遂に発売28年目にして待望の初CD化!!!!残念ながら、その7インチ盤収録の"This Boy Can Wait!"の1分短い7インチ・エディットは今回のエクスパンディッド・エディションには未収録となった。こういう機会を逃すとCD化されることはないだろうと思われていただけに、これは惜しい。ちなみに今回のエクスパンディッド・エディション版のシリーズでは、さほど重要とは思えないセッション音源、ライヴ音源の再収録はやたらと多いわりに、この様なシングル向けのエディット版が悉く無視されているのが何とも不可解である。そこまで網羅しなければ、"Complete Collection"の看板には偽りがあるでしょうに。
CD 2- BBC RADIO 1 ANDY KERSHAW SESSION 26 November 1985
01. My Favourite Dress**
02. At The Edge Of The Sea**
03. Once More**
04. Living And Learning
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 11 February 1986
05. This Boy Can Wait
06. Felicity
07. What Becomes Of The Broken Hearted
08. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
- BBC RADIO 1 EVENING SHOW 20 April 1986
09. Shatner
10. My Favourite Dress
11. I Found That Essence Rare
12. Everyone Thinks He Looks Daft
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 26 October 1986
13. All About Eve
14. Don’t Laugh
15. Never Said
16. Don’t Be So Hard
17. Hopak
1-4はBBC Radio 1初登場となった1985年1月26日、Andy Kershawショーでのセッション。1-3が今回ついに初リリース。あれ?4はDisc 1のオリジナルにも入っているのではないのか?しかし、こちらはBBCから提供されたマスターなのか、CD1のアルバム用にトラックダウンされたものとは明らかに異なる。 5-8は初めてのJohn Peel Showでのセッションから。いずれも2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録。で4と同様に6-8もDisc 1のオリジナルにも入っているので重複。BBCとの契約で、同じ番組のセッションは全曲セットで収録しなくてはならないのかもしれないな。 9-12は1986年4月20日放送のRadio 1セッション音源。単独でEP化され、後に1997年6月リリースのコンピレーション『Evening Sessions 1986-1994』にも収録。改めて、これが初期のベスト・レディオ・セッションですね。13-17は2回目のJohn Peel Showでのセッションで、前述の『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にて初めて全貌が明らかになったもの。
CD 3- LIVE TAPE No.1 LEICESTER POLYTECHNIC 5 May 1987
01. This Boy Can Wait
02. Everyone Thinks He Looks Daft
03. All This And More
04. A Million Miles
05. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
06. I Regret Everything
07. Something And Nothing
08. It’s What You Want That Matters
09. My Favourite Dress
10. Never Said
11. Give My Love To Kevin
12. Go Out And Get ‘Em, Boy!
13. Getting Nowhere Fast
14. Once More
オフィシャル・ライヴ・カセット第1巻がそのまま収録されているが、こちらも既に単独のカタログ『Live 1987』でも聴く事ができる。今回のシリーズではこのケースが結構多いな。
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
Once More**
My Favourite Dress**
At The Edge Of The Sea**
You Should Always Keep In Touch With Your Friends*
"You Should..."は『*(S)Punk』にも収録されていたおなじみのものだが、他3曲は初リリース。『George Best』のDVDの方に収録されたお蔵入りの"My Favourite Dress"に負けず劣らずのチープさ。でも、この当時のインディー・バンドのPVってみんなこんな感じじゃなかったかな?
- ADDITIONAL VIDEOS
This Boy Can Wait (Super 8 Footage)**
Go Out And Get Em’ Boy! (Super 8 Footage)**
いずれも8mmフィルムでの撮影で、音はスタジオ・テイクを使用したもの。"This Boy Can Wait"は『*(S)Punk』にも使用されていた。
- TV APPEARANCES
My Favourite Dress (BBC Leeds TV - 1986)**
You Should Always Keep In Touch With Your Friends (The Other Side Of Midnight - 1988)**
"My Favourite Dress"は前半部が『*(S)Punk』にも使用されていたのだが、全編では初製品化。"You Should Always Keep In Touch With Your Friends"は2代目ドラマーSimon Smith加入後の映像。
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Tommy’, 2014
+ My Favourite Dress (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
新録のアクースティック・セッションは代表曲の"My Favourite Dress"。
#3:Bizarro
CD 1:- 01. Brassneck
02. Crushed
03. No
04. Thanks
05. Kennedy
06. What Have I Said Now?
07. Granadaland
08. Bewitched
09. Take Me!
10. Be Honest
1989年10月リリースの2作目のスタジオ・アルバム。英国盤オリジナルLPに準じた内容。
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
11. Unfaithful
12. One Day This Will All Be Yours
13. It’s Not Unusual
14. Brassneck (Single Version)
15. Don’t Talk, Just Kiss
16. Gone
17. Box Elder
11-13はアルバムからの先行シングル"Kennedy"のカップリング。14-17はアルバムからのシングル・カットとなった1990年2月リリース"Brassneck"EP全曲。CD1は選曲的には2001年のCamden Deluxeからのリマスター盤と全く同一。しかし、今回は全作品通じて言えることだが、新たなリマスタリングの効果が本当に素晴らしい。ぜひスピーカーで聴いてみて欲しい。買い直すだけの価値は十分すぎるほどある。
CD 2- ADDITIONAL EXTRA TRACKS
01. Don’t Dictate
02. Be Honest (Electric Demo Version)
03. Kennedy (Demo Version)**
04. No (Demo Version)**
05. Take Me! (Demo Version)**
06. Unfaithful (Demo Version)**
1は1970年代末に活躍していたイギリスのポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ・バンドPenetrationの代表曲のカバーで、当時はライヴのアンコールでも頻繁に取り上げられていた。1990年のオムニバス作品『Airspace 2: The Sequel』に収録。エンジニアはSteve Albiniで、前述の"Brassneck"セッションでの録音。TWP自身のカタログでは1999年3月に北米Manifestoからリリースされていたコンピレーション『Singles 1989-1991』に収録されていたが、大変細かいことだが、『Singles 1989-1991』ではフェードインで処理されていた演奏前のギターノイズがほんの数秒ながら今回発掘されている。実はこの部分はオリジナルLPでは聴けたものなので、これで漸く完全な形でのCD化、ということになる。ほんの数秒とは言え、イントロが始まる前の良い緊張感を捉えていて、何とも生々しい。 2は2007年12月リリースの廉価版ベスト『Ye Ye (The Best of the RCA Years)』で陽の目を見たエレクトリック・アレンジのデモ・ヴァージョン。スタジオ・テイクでは全く趣の異なるアクースティック・アレンジで演奏されているが、1988年のライヴ時にはこのアレンジで、さらに上記『George Best』のボーナス・ディスクで聴けるようにとてつもないスピードでプレイされていたのだ。 おそらくその"Be Honest"と同じセッションでのものだろうが、今回何が驚いたって、デモ・トラックが4曲も初リリース!しかも曲が3"Kennedy"に5"Take Me!"も!実は当時David Gedgeは6をA面に、3をあろうことかB面用に考えていたらしい。結局他のバンドメンバーに推されてその位置を逆転させ、後世に残るキラー・トラックになった。それにしてもこのデモ・トラックの完成度の高さ!ほぼスタジオライヴと言っていいバンドのノリも最高で、むしろ「こうあるべきだった」姿なのかもしれない。敢えてこの時期のデモをまとめて発掘したのは、本当はこういう音像を求めていたのが、本人曰く「あまりにスタジオ・アルバムっぽくなってしまった」という『Bizarro』の仕上がりだったわけで、だからこそSteve Albiniに次作の録音を依頼したのだ、ということを主張したかったのかもしれない。 ところで、このデモ・トラックは個人的に「もしや...?」と期待していた音源でもあった。というのも、この時期のドラマーSimon Smithはレコーディングに際して、肘の炎症を煩っている(いわゆるテニス肘と呼ばれるもの)。これだけのテンポの速い楽曲を、正確なタイム感でガッシリと支えながら、異様なグルーヴを紡ぎ出すあのドラミングだったからこそ、煩ってしまった病とも言えるけど、彼が療養中の間に行なわれたプリ・プロダクションで替わりにドラマーを務めたのが、 The Clash解散後、ソロで活動していたTopper Headonだった。その史実を裏付ける音源がまさか、このデモ音源なんじゃないか?と期待していたのだった。でも、やはりそれはなかった。聴いて明白なのは、このあまりにSimon Smith節のプレイ。やっぱり"Take Me!"はこの人の太鼓じゃないと。
もしSimonがそのまま復帰しなかったら、Topper Headonのドラムをフィーチャーした『Bizarro』が聴けたかもしれない。でもそれは一体どんな『Bizarro』になったのか?などとややロマンティックな妄想も抱かせるエピソードではある。それにしても、この両者、どこで接点があったんだろうか。
なお、『Singles 1989-1991』で初お目見えとなった"Crushed"のSteve Albini再録音テイク("Don't Dictate"同様、上記Disc 1-#14"Brassneck"セッション時のアウトテイク)は今回未収録になったが、これほど重要なアウトテイクが収録されないとは、何という片手落ちか。この曲が未収録となったことで、今や廃盤の『Singles 1989-1991』は全TWPファン必聴のカタログとなった感がある。
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 24 May 1988
07. Why Are You Being So Reasonable Now?
08. Unfaithful
09. Take Me!
10. Happy Birthday
- JOHN PEEL’S 50TH BIRTHDAY 29 August 1989
11. What Have I Said Now?
12. Crushed
13. Kennedy
14. Thanks
15. Bewitched
16. Granadaland
全て2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録されているが、やはりこの時期のTWPを語る上では外す事のできない記録。7-10はアルバム発売前年の1988年5月のJon Peel Showでのセッション。11-16はその6枚組ボックスで初リリースとなったJohn Peel 50歳の誕生日記念のライヴをまるまる収録。この歴史的名演はBBCにもマスターが残っておらず、ファン所有のカセットから音源が起こされた経緯があった。結局今回も同じマスターを使用している様ではあるが、ただ先の完全版ボックスよりも鮮明さや臨場感は明らかに増している。
CD 3- LIVE TAPE NO. 6 FRANKFURT 3 November 1989
01. Brassneck
02. Don’t Talk, Just Kiss
03. Kennedy
04. Granadaland
05. Bewitched
06. Everyone Thinks He Looks Daft
07. I’m Not Always So Stupid
08. Crushed
09. Gone
10. Give My Love To Kevin
11. My Favourite Dress
12. Take Me!
13. What Have I Said Now?
オフィシャル・ライヴ・カセット第6巻。こちらも既に単独のカタログ『Live 1989』でも聴く事ができる。
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
Kennedy*
Brassneck*
- ADDITIONAL VIDEOS
Don’t Talk, Just Kiss (Live Version)*
Granadaland (Live Version)*
Bewitched (Live Version)*
Take Me! (Super 8 Video)*
What Have I Said Now? (Studio Footage)**
大半は『*(S)Punk』にも収録されていたおなじみのもので、意外にも"Kennedy"、"Brassneck"のPVのDVD化はこれが初。"What Have I Said Now?"は『Bizarro』録音時のスタジオでの風景を捉えたもの。
- TV APPEARANCES
Brassneck (Top Of The Pops - February 1990)**
Happy Birthday (Club X - August 1989)**
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Bizarro’, 2014
+ Thanks (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
以降は今回初リリースだが、Top of the Pops初見参にして、やる気無さそうにリップシンクするシーンがあまりに有名になった"Brassneck"がついに正式リリース。John Peel Showでのレディオ・セッションでおなじみとなったAltered Imagesのカヴァー"Happy Birthday"はライヴでの演奏機会があんまり無い楽曲なので、この映像の製品化も嬉しい。いずれもTWPの公式YouTubeチャンネルでは公開されていたが、品質は段違い。新録のアクースティック・セッションはアルバム収録曲の"Thanks"。
#4:Seamonsters
CD 1:- 01. Dalliance
02. Dare
03. Suck
04. Blonde
05. Rotterdam
06. Lovenest
07. Corduroy
08. Carolyn
09. Heather
10. Octopussy
1991年5月リリースの3作目のスタジオ・アルバム。英国盤オリジナルLPに準じた内容。
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
11. Make Me Smile (Come Up And See Me)
12. Crawl
13. Corduroy (Single Version)
14. She’s My Best Friend
15. Niagara
16. Mothers
17. Dan Dare
18. Fleshworld
11-13は1990年9月リリース"3 Songs EP"全曲。14-15はアルバムからの先行シングル"Dalliance"のカップリング。14は2013年のLou Reedの死去を受け、追悼として発売後23年目にして初めてツアーのレギュラーセット入りを果たしたことでも記憶に新しいThe Velvet Undergroundのカヴァー。残念ながらA面曲の7インチ・エディットは今回も未収録だが、7インチ・エディットを使用したPVがこの後のDVDで見られる。16-18はアルバムからのシングル・カットとなった1991年7月リリース"Lovenest"のカップリング。こちらもまたA面曲のシングル・エディットは未収録。それにしても、ここまでシングル・エディットが無視されると、また別のコンピレーション(レーベルの枠を越えたシングルズ・コンピレーションとか)が用意されているのではないかと勘ぐりたくなるな。 ということで、CD1は2001年のCamden Deluxeからのリマスター盤と選曲こそ全く同一ながら、とにかくDavidが時間をかけたというだけのことはある新たなリマスタリングの効果が目覚ましい。オリジナルのアナログ盤を良いオーディオ装置で再生しているかの様な感じ、と喩えればいいだろうか。01年盤は当時はそうでもなかったが、改めて聴くと1曲目の"Dalliance"から不必要に低音が強調されていたと今となっては思う。この作品の特色的なアンビエンス、空気感は今回のリマスタリングの方がよく伝わる。実に丁寧な仕事だと思う。
CD 2- ADDITIONAL EXTRA TRACKS
01. Take Me! (Live Version)
02. What Have I Said Now? (Live Version)
03. Make Me Smile (Come Up And See Me) (Alternate Version)
1は1990年9月リリース"3 Songs EP"の10インチ・ヴァイナル盤のみのカップリング、2はやはり"Dalliance"の10インチ・ヴァイナル盤のみのカップリングに収録されていたライヴテイクで、いずれも『*(S)Punk』ための撮影が行なわれた1990年夏の英リーズでの同じステージから録られている。TWP自身のカタログでは1999年3月に北米Manifestoからリリースされていたコンピレーション『Singles 1989-1991』にて初めてCD化されたが、その際に1はヴァイナル盤で聴く事ができた冒頭1分近いDavidのMCがばっさり切られていた。今回はそこも含めて見事復刻。それにしても、同曲のベスト・ライヴ・テイクと呼びたい名演。 3は"3 Songs EP"に収録されたSteve Albini録音のスタジオ・テイクとは別テイクで、1990年5月、当時イングランドで問題になっていた人頭税導入に反対する目的で制作されたオムニバス作品『Alvin Lives (In Leeds) -Anti tax Poll Trax-』への提供曲。今回TWP自身の作品には初収録となり、リマスタリングも初となる。リマスタリング効果も大きいが、こうして聴いてみると、シングル・テイクに引けを取らない出来だ。
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 14 October 1990
04. Dalliance
05. Heather
06. Blonde
07. Niagara
2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録されている通算8回目のBBC Radio 1、John Peel Showでのセッション。改めて言うまでもなく、このバンド史上最高のレディオ・セッション。
- LIVE AT WEMBLEY ARENA 19 January 1991
08. Dalliance**
09. Corduroy**
10. Crawl**
11. Brassneck**
12. Don’t Talk, Just Kiss**
13. Kennedy**
14. Make Me Smile (Come Up And See Me)**
以前からファンの間では存在だけは知られていたライヴ音源で、今回公式初リリース。音質はあまり良く無いが、オーディエンスの熱気ももちろん、アルバム録音直前の時期のステージ音源ということもあり、何となくこれから何かが産み落とされる様な特別な空気感さえ感じさせる様な、そんな記録でもある。なお、このライヴはTWPの単独公演ではなく、BBC Radio 1が主催した「The Great British Weekend」というイベントでの一幕。ヘッドライナーはThe Cureで、共演はRide、Jesus Jones、Carter USM、Billy Bragg、New Model Armyだった。
- BBC RADIO 5 ‘HIT THE NORTH’ SESSION 1991
15. Heather**
16. Dalliance**
17. Dare**
18. Carolyn**
19. Crawl**
こちらも長らくリリースが待ち望まれていた貴重な音源。実は上のWembley Arena公演から3日後の1/22にオンエアされている。ラジオでは『Seamonsters』収録曲"Dare"、"Carolyn"を初披露した機会でもあったが、"Dare"は"And there's one more thing..."の歌い出しから始まらない初期アレンジなのが珍しい。
CD 3- LIVE TAPE NO.10 UPPSALA 13 November 1991
01. Dalliance
02. Go-Go Dancer
03. Corduroy
04. Crawl
05. Heather
06. Rotterdam
07. Brassneck
08. Come Play With Me
09. Blonde
10. Everyone Thinks He Looks Daft
11. Silver Shorts
12. Suck
13. Lovenest
14. Blue Eyes
15. Dare
16. Octopussy
オフィシャル・ライヴ・カセット第10巻。こちらも既に単独のカタログ『Live 1991』でも聴く事ができるが、残念ながらオリジナル・カセットに収録されていた"Kennedy"は今回もオミットされている。
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
Crawl*
Dalliance**
『*(S)Punk』にも収録されていたPV"Crawl"の初DVD化もさることながら、何よりも嬉しいのが"Dalliance"PVの初製品化!これは必見です。
- TV APPEARANCE - TOP OF THE POPS
Make Me Smile (Come Up And See Me) (27 September 1990)**
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Seamonsters’, 2014
+ Dare (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
以降は今回初リリース。TOTPの"Make Me Smile"は当てぶりとは言え、Peter SolowkaがなぜかギブソンSGのダブルネックの古めかしいギターを弾いているのが妙に笑える。新録のアクースティック・セッションはアルバム収録曲の"Dare"。
#5: The Hit Parade
CD 1:- THE HIT PARADE SINGLES
#1 6 January 1992
01. Blue Eyes
02. Cattle And Cane
#2 3 February 1992
03. Go-Go Dancer
04. Don’t Cry No Tears
#3 2 March 1992
05. Three
06. Think That It Might
#4 6 April 1992
07. Silver Shorts
08. Falling
#5 4 May 1992
09. Come Play With Me
10. Pleasant Valley Sunday
#6 1 June 1992
11. California
12. Let’s Make Some Plans
#7 6 July 1992
13. Flying Saucer
14. Rocket
#8 3 August 1992
15. Boing! (original 7” Version)
16. Theme From Shaft
#9 7 September 1992
17. Loveslave
18. Chant Of The Ever Circling Skeletal Family
#10 5 October 1992
19. Sticky
20. Go Wild In The Country
#11 2 November 1992
21. The Queen Of Outer Space
22. U.F.O.
CD 2- #12 7 December
01. No Christmas
02. Step Into Christmas
1992年の1年間かけて敢行された月刊7インチ・シングル・シリーズ『The Hit Parade』は過去の3種のコンピレーション(1992年の『Hit Parade 1』、1993年の『HIt Parade 2』、そしてCamden Deluxeからの2枚組再発盤『The Hit Parade』)とは異なり、今回初めて全てのシングルAB面を発売順に並べて収録。結果として最後の12月号がCD2の冒頭に来てしまったが、まあこれは仕方がない。それにしても、元々担当エンジニア/プロデューサーの違いで音像の違いが明白だった元のコンピレーション。例えば英ニュー・ウェイヴ畑の仕事で名を挙げたChris Nagleが担当した最初の3枚のいかにも英インディー・ロック然とした質感、米ポスト・ロックを代表するエンジニアに成長するBrian Paulsonが担当した後半部の時に艶かしいギターサウンドが対象的で、そこがシングルズ・コンピレーションとしての面白さでもあったのだが、今回のリマスタリングは全体的に鮮明さが増し、音像の輪郭がくっきりとした印象で、不思議と統一感が出ていることに気づく。これはぜひ聴いて欲しい。 今回の収録曲で注目はCD1-15"Boing!"で、わざわざ(original 7" Version)と記載しているのは、これまでのコンピレーションではBrian Paulsonがプロデュースした再録音テイクに差し替えて収録していたのを、オリジナル7インチ・ヴァイナル盤同様のJimmy Millerプロデュース版を公式版で初めてCD化!実は後に紹介するこの曲のPVはこのJimmy Millerテイクを使用していたオリジナル版があり、何と1分以上長い完奏版なのだ。ちなみに過去の編集盤でイントロのフレーズが事情があってカットされていたCD1-13"Flying Saucer"は、残念ながら今回もそのままだった。
- ADDITIONAL EXTRA TRACKS
03. Boing! (Compilation Album Version)
04. Blue Eyes (Radio Remix)
05. Cumberland Gap
06. Signal
オリジナル7インチテイクが本編に組み込まれた替わりに、1993年のコンピレーション『Hit Parade 2』初出のBrian Paulson再録音版はボーナスで収録。#4は北米First Warningがプロモーション用にプレスしたCDからのセレクトで、過去のTWP自身のコンピレーション『Singles 1989-1991』や『Ye Ye (The Best of the RCA Years)』にも収録済なので最近ではおなじみになった。#5は1992年暮れに英音楽誌N.M.E.の創刊40周年を記念してBBC Radioとの共同企画で制作された3枚組のオムニバス作品『Ruby Trax』に提供されたLonnie Donegan 1957年のヒットのカバー・ソング。TWP自身のカタログでは1999年3月に北米Manifestoからリリースされていたコンピレーション『Singles 1989-1991』に収録されているが、その際にも指摘した様に、実際には1990年の録音のため、本来ならば『Seamonsters』の音源と一緒にまとめて欲しかったところ。6は後に1994年作『Watusi』や2005年作『Take Fountain』でタッグを組むプロデューサーSteve Fiskが在籍していたユニットPell Mellのインストゥルメンタル楽曲のカヴァーで、1992年のオムニバス作品『Volume 5』への提供曲。こちらもTWP自身のコンピレーション『Singles 1989-1991』で聴く事ができる。
- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 17 March 1992
07. California
08. Flying Saucer
09. Softly Softly
10. Come Play With Me
2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録されている通算9回目のBBC Radio 1、John Peel Showでのセッション。
- BBC RADIO 1 MARK GOODIER SESSION 17 October 1992
11. Sticky
12. No Christmas
13. Loveslave
14. The Queen Of Outer Space
1997年6月リリースのコンピレーション『Evening Sessions 1986-1994』にも収録された1992年10月のBBCレディオ・セッション音源。
- BBC RADIO LEEDS SESSION January 1992
15. Blue Eyes
16. Go-Go Dancer
17. Three
18. Silver Shorts**
この1992年はヒットチャートをにぎわせたこともあり、BBCへのセッション回数が非常に多い。BBC Radio Leeds 「Groove Web」のためのセッションで、15-17は『The Hit Parade』シリーズの後半6枚をまとめた1993年1月リリースのコンピレーション『Hit Parade 2』の初回限定盤ボーナスディスクにのみ収録。18の"Silver Shorts"は今回が初リリース。
- BBC WORLD SERVICE SESSION June 1992
19. Silver Shorts
20. Flying Saucer**
21. Boing!
22. California**
BBC World Serviceのためのセッションで、19、21は『The Hit Parade』シリーズの後半6枚をまとめた1993年1月リリースのコンピレーション『Hit Parade 2』の初回限定盤ボーナスディスクにのみ収録。20、22は今回が初リリース。
CD 3- LIVE TAPE NO. 11 DEN HAAG 30 October 1992
01. Boing!
02. Go-Go Dancer
03. Lovenest
04. Three
05. Blue Eyes
06. Blonde
07. Kennedy
08. Suck
09. Loveslave
10. Silver Shorts
11. The Queen Of Outer Space
12. Bewitched
13. Crawl
14. Heather
15. Sticky
16. Come Play With Me
17. Brassneck
18. Corduroy
19. Dare
20. Dalliance
21. Flying Saucer
オフィシャル・ライヴ・カセット第11巻。こちらも既に単独のカタログ『Live 1992』でも聴く事ができるが、その際初期プレスの19"Dare"の音声不良があった。今回はそこが補正されている。ちなみにオフィシャル・ライブ・カセットは元々ツアーのPAエンジニアが記録用に録っていたものからチョイスされてリリースされていたが、この年からは記録媒体そのものがクローム・カセットからDATに変わったとのことだ。確かに、この年以前の録音はテープの回転ムラがあからさまに目立つものがあったりする。
DVD- DICK YORK’S WARDROBE THE HIT PARADE VIDEOS
No Christmas
The Queen Of Outer Space
Sticky
LoveSlave
Boing!
Flying Saucer
California
Come Play With Me
Silver Shorts
Three
Go-Go Dancer
Blue Eyes
Chant Of The Ever Circling Skeletal Family
Step Into Christmas
- ADDITIONAL VIDEOS
Blue Eyes (Alternate Version)**
Boing! (Alternate Version)**
単独でもDVD化されていた全曲のPV集『Dick York's Wardrobe』をそのまま収録しているように見えるが、DJパートがカットされているため、不自然に曲がフェードアウトしているものがある。そのソフトではライヴ・シーンを用いた新規ヴァージョンで収録されていた"Blue Eyes"と"Boing!"のオリジナルPVが今回初製品化。後者が問題の完奏版ロング・エディットを用いているもの。
- TV APPEARANCE - TOP OF THE POPS
Blue Eyes (January 1992)**
Three (March 1992)**
California (June 1992)**
Flying Saucer (July 1992)**
ついにあの超馬鹿馬鹿しい"Flying Saucer"(全員が曲名に引っ掛けて宇宙服コスチュームで、変な当てぶりで演奏している)を含むこの年のTOTP出演映像が全曲製品化です。YouTubeの粗悪な画質でしか見た事が無かったので、これまた感激。
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about 'The Hit Parade', 2014
+ The Queen Of Outer Space (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
新録のアクースティック・セッションは11月号のA面曲"The Queen Of Outer Space"。
#6:Watusi
CD 1:- 01. So Long, Baby
02. Click Click
03. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
04. Let Him Have It
05. Gazebo
06. Shake It
07. Spangle
08. It’s A Gas
09. Swimming Pools, Movie Stars
10. Big Rat
11. Catwoman
12. Hot Pants
1994年9月リリースの4作目のスタジオ・アルバム。発売20年目にして初のリマスタリング音源による再発。過去何度もトライされながら、契約関係上計画が頓挫していた本作の再発は文字通り待望久しかったもの。英国盤オリジナルLPに準じた内容。リマスタリング効果の素晴らしさはこの年以降の作品に顕著だが,本作に関してただただ残念なのは、曲間の長さがオリジナル盤と微妙に異なること。特にそれが目立つのが2"Click Click"と3"Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah"の曲間。僅かに2秒だが、オリジナル盤より曲間が長い。
ただこのたかが2秒が、作品の流れを台無しにしていると思える。エンディングにひと呼吸置いて"Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah"のあの特徴的なイントロが始まるあのシークエンスに慣れ親しんだ者にとって、大変な違和感を残すものになっている。他にも#11"Catwoman"の混沌としたエンディングの後、10秒のポーズを挟んで、まるで映画のエンドロールの様にサーフスタイルの名インスト#12"Hot Pants"がスタートするのが、何とも言えない余韻を残していたのだが、ここも3秒くらいで直ぐに"Hot Pants"が始まってしまうのが、興を削ぐ結果となっている。それにしても、テストプレスの段階で誰も気づかなかったのか? 「アルバムで聴く」というリスニング・スタイルを最大限意識した作品構成が為されているのがTWP/CINERAMAの歴代作品に共通した拘りだと思うので、これらの無神経な処理(と言っていいだろう)は、リマスタリングのサウンドが素晴らしいだけに、本当に惜しい。
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
13. Le Bikini
14. Flame On
15. Him Or Me (What’s It Gonna Be?)
16. Jumper Clown
17. It’s A Gas (Acoustic Version)
18. Bubbles
19. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah (Alternate Version)
20. Spangle (Alternate Version)
21. Gazebo (Alternate Version)*
22. So Long, Baby (Alternate Version)*
23. It’s A Gas (Single Version)
13-15はアルバムからの先行シングルとなった1994年9月リリース"Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah"のカップリング。19はそのシングル・リリース時の2種リリースされたCDシングルのCD2の方のテイク(イントロのドラムをミスっているパートが残されたもの)。 16-18ならびに23はアルバムからのシングル・カットとなった1994年11月リリース"It's A Gas"全曲。目玉が20-22で、米Islandがプロモーション目的でプレスした10インチ・ヴァイナル盤『Versions』に収録されたアウトテイク。このうち20は1994年8月リリースのオムニバスCDブック『Volume 11 - READING SPECIAL AUTUMN '94 -』にも提供されているが、21-22はこれが初CD化となる。後に紹介するBBCセッション時同様のエレクトリック・バンド・アレンジで、いかにもTWPらしいギター・ロック・ヴァージョンの20、21のスタジオ・テイクがきちんとした形で聴けるようになったのが何より嬉しい。
CD 2- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 22 March 1994
01. Gazebo (Electric Version)
02. So Long, Baby
03. Spangle (Electric Version)
04. Him Or Me (What's It Gonna Be?)
2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録されている通算10回目のBBC Radio 1、John Peel Showでのセッション。アルバム・テイクとは全く趣が異なるエレクトリック・バンド・アレンジの1、3がやはり何と言っても聴きもの。
- BBC RADIO 1 EVENING SHOW 17 September 1994
05. Click Click
06. It’s A Gas
07. Hot Pants
08. Catwoman
1997年6月リリースのコンピレーション『Evening Sessions 1986-1994』にて初めて陽の目をみた1994年9月のBBCレディオ・セッション音源。
- LIVE AT PHOENIX FESTIVAL 14 July 1995
09. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah
10. Kennedy
11. Swimming Pools, Movie Stars
12. Click Click
13. It’s A Gas
14. Spangle (Acoustic Version)
15. Gazebo (Acoustic Version)
16. Fleshworld
17. Sucker
18. The Queen Of Outer Space
前述の6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』で初めて公式にリリースされた1995年7月のダブル・ドラム編成による圧巻のライヴ。ちなみにそのボックスで聴けたJohn Peel Show放送時のトークはカットされているが、その替わりに9の始まる前のDavidの挨拶が初めて収録されている。
- BBC RADIO 5 ‘HIT THE NORTH’ SESSION 1993
19. Let Him Have It**
20. Catwoman**
21. Swimming Pools, Movie Stars**
22. Bubbles**
23. Flame On**
全曲初リリース。この録音はあまり存在自体が知られていなかったので、渋めの選曲を含め今回実は一番気になるパートだった。ただレディオ・セッションというより、昨今のBBC 6 Musicでのスタジオ・ライヴのようで、それほど特筆すべき出来ではない。
CD 3- LIVE TAPE NO. 14 ROUEN 17 March 1995
01. So Long, Baby*
02. Blue Eyes*
03. It’s A Gas*
04. Dare*
05. Dalliance*
06. Click Click*
07. Silver Shorts*
08. Spangle*
09. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah*
10. Loveslave*
11. Jet Girl*
12. Kennedy*
13. Swimming Pools, Movie Stars*
14. Come Play With Me*
15. Gazebo*
16. California*
17. Catwoman*
オフィシャル・ライヴ・カセット第14巻、フランスでのライヴ音源が今回初CD化。オフィシャル・カセットのCD化シリーズは現在1992年分まで進んだが、この音源も今後単独でCD化されるのだろうか?
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah**
『Watusi』期唯一のPVが今回初製品化!ボンド・ムーヴィー仕立てのコミカルな出来も秀逸なこのPVが綺麗な映像で見られるようになったのが何より嬉しい。
- TV APPEARANCE
Swimming Pools, Movie Stars - The Esther Rantzen Show**
BBC Oneで長年活躍していたジャーナリストEsther Rantzenがホストを務めていた番組でのパフォーマンス映像。今回初製品化。 ところで、最後までDavidがDVDに収録したかった映像として、このバンドの歴史上で唯一の北米三大ネットワークのTV出演機会となった1994年12月2日、NBCのプログラム"Late Night with Conan O'Brien"出演時の"Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah"のライヴがあったのだが、法外に高額なライセンス料だった為、収録を断念したとのことだ。YouTubeでもあまり出回ったことが無い映像だけに、ぜひとも収録して欲しかったものだが。
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Watusi’, 2014
+ Gazebo (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex
**
新録のアクースティック・セッションはアルバム収録曲の"Gazebo"。
#7:Mini
CD 1:- 01. Drive
02. Love Machine
03. Go, Man, Go
04. Mercury
05. Convertible
06. Sports Car
1996年1月リリースのミニ・アルバムも実は発売18年目にして初のリマスタリング音源による再発。英国盤オリジナル10インチに準じた内容。これまたオリジナル・10インチアナログ盤での音像に近いリマスタリングで、サウンドの芯を残しながら、残響音まできっちりと聞き取れる様な鮮明さが増していて、聴いていて頬が緩みまくる。そうそう、こういう迫力のある音だったんだよ、このアルバムは!
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
07. Sucker
08. Waiting On The Guns
09. Jet Girl (Original Version)
10. Red Shoes By The Drugstore
7-8は1995年4月に通販とライヴ会場限定でリリースされた7インチ・シングル"Sucker"収録曲。9は1995年初頭にシェフィールドにあるライヴハウスThe Leadmillの主宰するレーベルからリリースされたオムニバス7インチ・EP「Saturday Night Special - 003(Silence is Golden EP)」収録曲。この3曲は『Mini』の初回プレスCD『Mini Plus』のボーナストラックとしてCD化されていた。 10はカリフォルニアのインディーズ・レーベルManifesto Records(当時TWPのRCA時代の作品を北米向けに発売していた)から1995年にリリースされたトム・ウエイツへのトリビュート・アルバム『Step Right Up - The songs of Tom Waits -』への提供曲。このCD 1収録曲は全て1999年9月リリースのコンピレーション『Singles 1995-'97』にも収録されているが、やはりオリジナル盤発売後では初となる新規リマスタリング効果が特筆すべきもの。特にシングル曲7の、最近再録音したんじゃないかとさえ思えてしまう異様に抜けが良い鮮烈なサウンドは、原盤からの音質向上という意味では本シリーズでも群を抜く。ただ、くどいようだが、イントロ前のブレスはやっぱり今回もカットされているのは、この曲の魅力を減じていると思えて仕方が無い。
CD 2- BBC RADIO 1 JOHN PEEL SESSION 3 December 1995
1. Drive
2. Love Machine
3. Sports Car
4. Go, Man, Go
2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』にも収録されている通算11回目のBBC Radio 1、John Peel Showでのセッション。これが1997年の活動休止以前最後のPeel Sessionとなった。
- BBC SOUND CITY 12 April 1996
05. John Peel Introduces The Wedding Present
06. Silver Shorts
07. Love Machine
08. Snake Eyes
09. Sports Car
10. Convertible
11. Click Click
12. My Favourite Dress
13. Real Thing
14. It’s A Gas
15. Skin Diving
16. Sucker
17. Corduroy
18. Mini Prize Draw
前述の6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』で初めて全貌が明らかになった1996年のBBC Sound Cityでのステージ。
CD 3- LIVE TAPE NO. 16 DETROIT 21 March 1996
01. Sucker*
02. Skin Diving*
03. Dare*
04. Love Machine*
05. Convertible*
06. Click Click*
07. Drive*
08. Go, Man, Go*
09. Mercury*
10. It’s A Gas*
11. Corduroy*
12. Snake Eyes*
13. Bewitched*
14. Real Thing*
15. Yeah Yeah Yeah Yeah Yeah*
16. Sports Car*
17. Flying Saucer*
オフィシャル・ライヴ・カセット第16巻、本作リリース直後の北米ツアーからのライヴ音源が今回初CD化。クレジットには無いが、本エクスパンディッド・エディションにも収録されているDisc 1-#08"Waiting On The Guns"のオリジナル版ButtergloryのメンバーでもあったDebby Vander Wallがドラマーに帯同した5人編成での演奏。
DVD- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Mini’, 2014
+ Drive (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
今回のラインナップでは特にPVもライヴ映像も残されていないこの時期、DVDには録り下ろしのインタビューと新録のアクースティック・セッション"Drive"のみとなる。
#8:Saturnalia
CD 1:- 01. Venus
02. Real Thing
03. Dreamworld
04. 2, 3, Go
05. Snake Eyes
06. Hula Doll
07. Big Boots
08. Montreal
09. Skin Diving
10. Jet Girl
11. Kansas
12. 50s
1996年9月リリース、フルサイズのスタジオ・アルバムとしては5作目となる本作も、実は発売18年目にして初のリマスタリング音源による再発。英国オリジナル版に準じた内容。ここでも『Watusi』の時の様な微妙な曲間処理の違いが散見される。オリジナル盤では#4"2,3,Go"のエンディングがラジオDJ風のMC終わりでカットアウトして、直ぐに#5"Snake Eyes"へとつながるのだが、今回のリマスター版ではMCが終わった後もギターノイズが残っている、言わば完奏版となっていて、それが完全に終わってから"Snake Eyes"が始まるので、最初は違和感が残るが、これに関しては何となく得した様な気分にもなる。
- NON-ALBUM SINGLE TRACKS
13. Project Cenzo
14. Where Everybody Knows Your Name (The Theme From ‘Cheers’)
15. Sports Car (Acoustic Version)
16. Jet Girl (Acoustic Version)
17. Real Thing (Acoustic Version)
18. Up
16-18はアルバムからの先行シングルとなった1996年8月リリースの"2, 3, Go"カップリング。残念ながらA面曲のシングル・エディットは未収録。というかこの曲の魅力はシングル・エディットにこそあるので、絶対に収録すべきだった。13-14は活動休止前最後のシングルとなった1997年1月リリース"Montreal"の2種リリースされた7インチ・ヴァイナル盤のカップリングだったもの。全て1999年9月リリースのコンピレーション『Singles 1995-'97』にも収録されている。 何度も言うがこの時期の音源もまたオリジナル盤発売後では初となるリマスタリング効果が素晴らしい。元々の録音も良かったが、それぞれのパート、演奏がノーブルに聞こえてくるこの音像は堪らない。細かいギターの音色の作り込みも一層際立っている。
CD 2- LIVE AT READING FESTIVAL 25 August 1996
01. Go Go Dancer
02. Sports Car
03. Kansas
04. 2, 3, Go
05. Bewitched
06. Venus
07. Loveslave
08. Real Thing
09. Drive
10. Montreal
11. Come Play With Me
12. Brassneck
13. Crawl
2007年3月にリリースされた6枚組『The Complete Peel Sessions 1986-2004』で初めて全貌が明らかになった1996年レディング・フェスティヴァルでのステージ。
- VIRGIN RADIO ACOUSTIC SESSION 1996
14. Rotterdam**
15. Montreal**
今回初リリース。記憶が確かなら、Virgin Mega Storeチェーン店向けラジオ放送用のセッションだったはず。
- BBC RADIO LONDON ACOUSTIC SESSION 17 January 1997
16. Rotterdam**
17. Real Thing**
今回初リリース。BBC Radio Londonでのアクースティック・セッション。当日行なわれたロンドンULU公演のプロモーションのための出演。
CD 3- LIVE TAPE NO. 17 MUNICH 21 December 1996
01. Drive*
02. Gazebo*
03. Venus*
04. Loveslave*
05. Real Thing*
06. Swimming Pools, Movie Stars*
07. Heather*
08. Crawl*
09. Montreal*
10. 2, 3, Go*
11. Blue Eyes*
12. Snake Eyes*
13. Sports Car*
14. Kansas*
15. Dreamworld*
16. Kennedy*
17. Come Play With Me*
18. What Have I Said Now?*
オフィシャル・ライヴ・カセット最後のリリースとなった第17巻、ドイツ・ミュンヘンでのライヴ音源が今回初CD化。
DVD- PROMOTIONAL VIDEOS
Montreal**
実はリリース直前までマスター探しが行なわれていた貴重な映像。アルバムからのセカンド・シングルとなった"Montreal"のPVが今回初製品化。正直に告白すると、筆者もチャート番組でほんの数秒しか見かけたことの無いものだけに、非常に楽しみだった。やっとフルサイズで見られたので感激もひとしおだった
- FEATURE INTERVIEW
Keith Cameron interviews David Gedge about ‘Saturnalia’, 2014
+Jet Girl (Live Acoustic Version) filmed in Hove, East Sussex**
新録のアクースティック・セッションは"Jet Girl"が取り上げられている。なお、今回のHoveセッションは全て現在のTWPのベーシスト、Katharine Wallingerがパートナーを務めている。
Bonus 7”:HOVE SESSIONS EP 1&2
- HOVE SESSIONS EP 1
A1 Something And Nothing
A2 My favourite Dress
B1 Thanks
B2 Dare
- HOVE SESSIONS EP 2
A1 The Queen Of Outer Space
A2 Gazebo
B1 Drive
B2 Jet Girl
欧州向けの公式ショップ、ならびにScopitones公式サイトで日本からも購入できたバンドルセット(前半4作、後半4作、フルセットの3種)には、本編のDVDにボーナス映像で収録されている新録のアクースティック・セッションの音声版が7インチ・ヴァイナル盤として特典で付属していた。なお、この音源のみをCDかデジタル配信などの形で販売する計画もあるとのことだ。
最後に、おまけでレーベルが制作したサンプラーCDについても触れておく。
The Wedding Present 3CD+DVD Expanded Editions Sampler
- 1. My Favourite Dress [Album Version]
2. Anyone Can Make a Mistake
3. Go Out and Get 'Em Boy!
4. You Should Always Keep In Touch With Your Friends
5. Brassneck [Album Version]
6. Bewitched
7. Dalliance
8. Heather
9. Come Play With Me
10. Falling
11. It's A Gas
12. Click Click
13. Mercury
14. Sports Car
15. Montreal
16. 50s
シンプルに各カタログから2曲ずつピックアップした全16曲入り。プレスリリースと一緒にメディア向けに配布されたが、盤そのものはCD-R、スリーブもカラー・プリントの質素なもの。こういうレーベル横断型のベスト・アルバムは公式カタログでもぜひ実現して欲しいところ。
外部リンク
(last modified :13th November, 2014 / first published : 8th August, 2014) |