# | 曲名 | 原曲 | 概要 |
1 | Step Inside Love | Cilla Black | まずは60年代編。原曲は1968年の全英No.1ヒット。Lennon/McCartney作/George Martinプロデュース、とくればもう原曲の雰囲気はお分かり頂けるでしょう。また本家のThe Beatles版も1996年にアンソロジー・シリーズの中で発掘され話題を呼びました。その曲がヒットした1968年のスタジオ・セッションからのもので、『Anthology 3』の中で"Los Paranoias"とのメドレーとして聞けます。TWP版は原曲の雰囲気を大切にしながらも、サビで一気にTWPらしいギター・リフが飛び込んでくる快心の出来。TWP最後のJohn Peel Session(2004年9月)にも参加していたゲスト・プレイヤーのCatherine Kontzのグルーヴィーなハモンドのプレイも効いています。 |
2 | Lovin’ You | Minnie Ripperton | 続いて70年代編。原曲はStevie Wonderプロデュースによる名曲中の名曲。1974年の全米No.1ヒットです。この曲もいろんなカヴァーがありますが、ここまでラウドかつノイジーな解釈はなかったでしょう。イントロからDavidの得意のボトル・ネック・プレイが炸裂する名演中の名演!ところで原曲はぜひともオリジナル・スタジオ作『Perfect Angel』収録のアルバム・ヴァージョンでお聴き下さい。エンディングのスティーヴィー・ワンダーによるエレピソロが長めに聞けて、この余韻が何とも言えずイイ。 |
3 | Our Lips Are Sealed | The Go-Go's | 続いて80年代編。原曲は1982年のデビュー作『Beauty and the Beat』のオープニングを飾っていたナンバーで、当時シングル・カットもされ全米20位にランクされています。Go-Go'sのギターだったJane Weidlinと当時The Specialsの一員だったTerry Hallによる共作で、両者がツアーしたのがきっかけで生まれた曲との事。Terry HallはGo-Go'sの1年後にFun Boy Threeで取り上げていて、こちらもイギリスではスマッシュ・ヒットになっています。喩えて言うなら『GEORGE BEST』が出た1987年当時にこの曲をカヴァーしていたとしたらこんな感じ、というアレンジで、もろ"I'm Not Always So Stupid"みたいなイントロも含め、4曲の中では最も初期のWeddoesっぽいジャングリー・スタイルのカヴァーでした。 |
4 | Back For Good | Take That | ラストの90年代編。原曲は90年代を代表するボーイズ・グループ、テイク・ザットの後期の全英No.1ヒットで、全米でもTOP5入りし、彼らの楽曲の中では全米での最大のヒットにもなったと記憶しています。スタジオ・アルバム『Nobody Else』の他、ベスト盤にも収録されています。この3年前にCINERAMAのJohn Peel Sessionで取り上げたt.A.T.uの大ヒット"All The Things She Said"もそうでしたが、デイヴィッドが歌うと所謂ティーン・ポップものの歌詞でも全く違う(淫靡な)意味に聞こえるから不思議です。後半のノイジーな昂ぶりが最高! |